コラム

マネジメントができない上司の特徴&対処法をご紹介

マネジメントができない上司の特徴&対処法をご紹介

公開日: 2023.05.17
更新日: 2025.04.15
部下を指導する立場にある上司には、高いマネジメント能力が求められます。

 
しかし、マネジメント能力は個人差があるため、マネジメントができない人が上司になってしまい、部下に「仕事ができない」「上司の存在がストレスだ」と思われるケースは少なくありません。
マネジメントができない上司のもとで働く部下は精神的な負担が大きく、業務の生産性にも悪影響を及ぼしてしまいます。
 
そこで本記事では、マネジメント能力が低い上司の特徴や、おすすめの対処法をご紹介します。「上司の管理能力が低く、困っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
 
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マネジメントができない上司の特徴

マネジメントができない上司には、いくつかの特徴的な共通点があります。上司にストレスを感じているなら、自分の上司が当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。

 

1.責任を取ろうとしない

部下の仕事に責任を持つことは、上司の役割の1つです。
上司がすべての責任を負ってくれるからこそ、部下は安心して仕事に取り組むことができます。また、問題が発生したときには、部下と一緒に対策を考え、適切なアドバイスを行なうことも大切です。
 
しかし、部下がミスをしたときに見て見ぬふりをする人や、トラブルが起きても適切なフォローやアドバイスをしない人もいます。このような人物は、上司として不適格といえるでしょう。
 

2.組織ビジョンが見えておらず、ゴール設定ができない

組織のビジョンを理解し、的確なゴール設定を行うことも上司の役割です。
マネジメント層は、チームが向かうべき方向を明確に定め、チームメンバーを共通の目標や目的に向かって導く力が求められます。
 
しかし、自社の経営理念を理解していなかったり、組織の明確なビジョンを持っていなかったりすると、部下をリードするのは難しいでしょう。組織の方針について曖昧な意見しか言わない上司や、ゴールが見えずに部下に丸投げしている上司は、部下にとってストレスの対象になりかねません。
 

3.意思決定ができない

上司は、状況に合わせて最適な意思決定をしなければなりません。上司の意思決定に基づき部下は行動するため、意思決定ができない上司のもとでは、自分の仕事を前に進められないでしょう。優柔不断で決断できない上司や、意思決定のスピードが遅い上司は、部下から信頼を失ってしまう可能性が高いといえます。
 

4.指示の内容が曖昧

部下に指示を出すときは、具体的かつわかりやすい指示を与える必要があります。なぜなら、業務の進め方や注意点などの指示内容が曖昧だと、かえって部下を混乱させてしまいます。また、部下が誤解してしまい、誤った方法で業務を進めてしまうと、後々大きなトラブルになる可能性も高いです。
 
重要なポイントが明確ではない上司や、曖昧な表現を使って指示を出す上司は、マネジメントに失敗する可能性が高いでしょう。
 

5.部下の能力を引き出せない

マネジメント層はチームの生産性を向上させるために、メンバー一人ひとりが持つスキルや知識、経験を十分に発揮してもらう必要があります。々の能力を引き出せない上司は、マネジメント能力が低いといえるでしょう。
 
部下の能力を引き出すためには、相手を理解しようとする姿勢が必要です。「誰しも得意・不得意がある」という事実に目を向けず、自分の型に当てはめようとするやり方では、部下の能力を引き出すことはできません。
 

6.臨機応変な対応ができない

他部署や他者と関わる業務には、トラブルがつきもの。スケジュール通りに進まなかったり、情報共有ができずミスが発生したりするときもあるでしょう。マネジメント能力に優れている上司は、トラブルが起きても動じず、臨機応変に対応する力があります。
 
思わぬ問題が発生したときやマニュアルに記載されていない対応が必要なとき、慌てふためいてしまう上司では、部下からの信用を失ってしまうでしょう。
 

7.スケジュール管理ができない

上司はチームを統率する立場にあるため、目標達成へ向けたスケジュール管理を行なう責務があります。全体のスケジュールはもちろん、メンバー個人のスケジュールを把握し、業務が滞りなく進むよう管理する責任があるのです。
 
スケジュール管理ができない上司は、納期間際に急いでリカバリーしようとしたり、納期に間に合わせるために残業が発生したりするなど、部下に不必要な負担を与えるでしょう。
 

8.現場を理解していない

上司の指示やアドバイスが現場にマッチしておらず、現場の部下から反発を招くケースは珍しくありません。上司が指示した内容が、現場では実現不可能なものであると、現場で働く部下たちは「上司は現場をわかっていない」と呆れられてしまうでしょう。
 
また、部下から相談を受けても「自分は現場のことをよくわからないから、適当にお願い」と丸投げする上司は、部下のモチベーションを低下させてしまいます。
 

9.部下の意見を聞き入れない

上司は部下を導く立場にありますが、ときには部下から有益な意見を受けることもあるでしょう。たとえば、チーム運営に関するアドバイスや、新たな商品・サービスに関するアイデアなどです。しかし、なかには自分のプライドを優先し、部下からのアドバイスを聞き入れない上司もいます。
 
このような上司は自分のプライドを優先する傾向があり、部下の意見を取り入れなかったり否定的な態度を取ったりするため、部下は意見を言うことをやめてしまうでしょう。その結果、マネジメントに失敗する可能性が高いといえます。
 

10.コミュニケーション能力が低い

適切なマネジメントを行なうためには、部下と積極的にコミュニケーションを取り、一人ひとりの性格や得意・不得意を理解することが大切です。また、上司という立場になると、部下へ指示を出したり、他部署との調整を行なったりと、社内の人とコミュニケーションを取る機会が増加するため、コミュニケーション能力は上司にとって欠かせません。
 
しかし、相手が言いたいことを理解できない、話にまとまりがないなど、コミュニケーション能力が低い人物が上司になると、部下は不満を募らせてしまいます。
 

11.感情のコントロールができない

感情に左右されやすい人は、発言に一貫性がなくなってしまうものです。その時々の感情で言うことがコロコロ変わる上司は、部下から信頼されなくなってしまいます。
 
マネジメント層は、ミスやトラブルが発生しても動じず、冷静な判断を下す必要があります。感情のコントロールができず、怒りや焦りを部下にぶつけてしまう上司は、マネジメント能力が低いといえるでしょう。
 

12.やる気がない

そもそも仕事に対する熱意が感じられず、仕事中に私用の電話をしたり、部下の話を聞こうとしなかったりする上司もまれにいます。やる気のない上司がいると、「この人のもとで働いていていいのだろうか」と部下を不安にさせたり、「やる気がなくても給料がもらえるなら」と部下も同じような考え方になったりして、組織に悪影響を及ぼします。
 

13.部下に頼らない

部下に丸投げする上司がいる一方で、部下をまったく頼らず自分だけで解決する上司もいます。仕事を割り振らなかったり、部下が手間取っていると「こっちでやっておく」と横取りしたりする上司がいると、部下は自分の存在意義に疑問を感じるようになるでしょう。
 
また、部下を頼らない上司は部下の分も仕事を抱えることになるため、仕事量が膨大になりパンクしてしまうリスクもあります。
 

14.忙しさや大変さをアピールをする

上司の立場になると、部下の人材育成や他部門との調整、顧客対応など、やることが多くなり忙しくなるでしょう。しかし、忙しさや大変さを部下たちに表立ってアピールし、マウントを取ろうとする上司は少なくないようです。

忙しさをアピールする上司は「部下に気遣いや尊敬をしてほしい」という本音がありますが、あまりにも大げさだと部下にとって鬱陶しく感じることもあります。

 

15.ハラスメント気質を持っている

ハラスメント気質を持っている人は、上手なマネジメントができる上司にはなれません。たとえば、ノルマを強要するようなパワハラに近い言動をする上司や、部下が話しかけても無視する上司、子どもの体調不良で早退する部下に対して嫌味を言う上司などです。

こうしたハラスメント気質のある上司は部下からの信頼を得られないため、チームの輪を乱す要因にもなります。
 

マネジメントができない上司が組織にもたらす弊害

マネジメントができない上司・仕事ができない上司がいると、チームに悪い影響を与えかねません。どのような弊害が起こるのか、具体的に見ていきましょう。

 

優秀な人材が辞めてしまう

マネジメントができない上司のもとで働く従業員は、日々ストレスや不満を募らせているものです。
 
指示を求めても説明が曖昧だったり、スケジュール管理が甘かったり、部下の仕事の妨げになることも少なくないでしょう。こうした上司の不手際が続くと、「この人のもとで働きたくない」という気持ちになり、転職や他部署への異動を希望するようになります。
 
マネジメント能力が低い上司のもとには優秀な人材が集まらず、結果的に組織全体としての生産性が低下してしまいます。
 

チーム内で仕事量に偏りが生じる

メンバー全員が働きやすい環境を整備することも、上司の仕事のひとつです。
しかし、マネジメントができない上司は、人材を適切に管理することができず、仕事の割り振りが不得意です。そのため、チーム内で仕事量に偏りが生じ、一部のメンバーに負担が集中してしまう可能性があります。
 
そればかりか、あまり仕事を割り振られないメンバーは経験を積むことができず、スキルを高める機会を失うことにもなりかねません。チーム内で仕事量に偏りが生じることは、結果的にチーム全体の成長をストップさせてしまうことにもつながるのです。
 

部下のモチベーションが低下する

マネジメントができない上司は、部下のモチベーションを適切に管理することができません。
たとえば、部下のモチベーションを高めるには「適切な目標を設定する」「成果を出したら褒める」というステップを踏むことが重要ですが、マネジメント能力が低い上司は目標設定が苦手なため、目指すべき目標を示すことができないのです。そのような上司のもとで働いていると、部下は達成感を得られず、仕事に対してやりがいを見い出せなくなってしまいます。
 
また、マネジメント能力が低い上司は部下からの尊敬を集めづらいため、一緒に働くモチベーションが薄れてしまいます。
 

新しいことに挑戦しづらい

責任を取ろうとしない上司のもとで働いていると、部下は失敗を恐れ、新しいことに挑戦しづらくなってしまいます。また、自分のプライドを優先する上司に意見を言っても通らないため、部下は素晴らしいアイデアがあっても発言するのをやめてしまうでしょう。
 
組織を成長させるためには、誰もが挑戦しやすい環境を整えることが重要です。チャレンジができない職場では革新的なアイデアも生まれにくく、会社の成長が止まってしまいます。
 

人材育成が進まない

人材育成は、マネジメント層の重要な役割のひとつです。しかし、どれだけ素質がある人材を採用しても、上司のマネジメント能力が低ければ優秀な人材に育てることはできません。
 
また、マネジメントができない上司は、その存在自体が、部下のモチベーションを低下させる原因にもなります。モチベーションが下がった状態では、スキルアップのために努力しようという向上心も沸かないものです。
 
上司のマネジメント能力が低いままでは、どれだけ採用しても人材育成が進まず、会社の戦力を強化できなくなってしまうでしょう。
 

組織の目標を達成しづらい

管理職である上司は、組織の目標達成のためにチームを指揮する立場にあります。
しかし、マネジメント能力が低い上司は、KPI達成に向けた適切なロードマップを用意することができません。上司から具体的な行動指針が示されない状態では、部下は進むべき方向がわからず、右往左往してしまいます。
 
また、目標の未達成が続くと昇給や昇格の機会が減り、ますます人材が離れが加速してしまうでしょう。
 

顧客に悪い印象を与えてしまう

マネジメントができない上司は、コミュニケーション能力が低い傾向があります。
そのため、そのような上司が顧客対応を担当すると、相手に失礼な態度を取ったり、顧客が求める情報を的確に提供できない可能性があります。
 
また、クレームへの対応力が備わっていないことも多いため、顧客に悪い印象を与えてしまうでしょう。
 

マネジメントができない上司への対処法

マネジメントができない上司がいる場合は、以下で紹介する対処法を実践してみましょう。

 

上司をうまくコントロールする

一番避けるべきなのは、マネジメントができない上司に振り回されてしまうことです。
自分の評価を下げたり、メンタルに負担をかけてしまうなら、むしろ「こちらが管理する」くらいの気概を持ちましょう。上司の性格や考えに合わせて仕事の進め方を変えたり、時にはおだてたりしながら、上司をうまくコントロールするのです。
 
上司をコントロールする術が身につけば、あなたにとって働きやすい環境を構築できるでしょう。
 

連絡のエビデンスを残す

マネジメントができない上司への連絡や依頼は、テキストコミュニケーションをベースにしましょう。
 
マネジメントができない上司はトラブルが発生した際に、「そんな話は聞いていない」と責任逃れをする傾向があります。メールやチャットならメッセージの履歴が残るので、そのような事態を回避できます。
 

横のつながりを構築する

マネジメント能力が低い上司は、業務を進める上で頼りにならず、むしろ仕事の妨げになることも少なくありません。
 
そこで、上司を介さなくても仕事を進められるよう、他のチームや他部署などとの「横のつながり」を強化しておくことをおすすめします。
いざというときに頼りになる相手を確保することで、上司に起因する問題にもうまく対処できるようになります。
 

よき相談相手を見つける

マネジメントができない上司によるハラスメントが原因で、部下のメンタルに負担がかかってしまうケースも少なくありません。
 
自分の心を守るためにも、上司の実態を理解してくれて、不満や悩みに共感してくれる相談相手を見つけておきましょう。
問題が起きた際、一緒に解決策を探ってくれる相手がいると思うだけでも、心の負担を軽減できます。
 

上司に対して権力がある人に相談する

上司のマネジメント方法に疑問がある場合は、上司より上の立場の人や、人事部の担当者に相談しましょう。
 
場合によっては上司に直接指導が入ったり、配置転換をしたりといった対応策を講じてもらえる可能性があります。
社内に適切な相談窓口がある場合は、そちらを利用することもおすすめです。
 

上司との距離を置く

マネジメントができない上司と接する機会が多いと、不満や苛立ちが募り、精神的に負担がかかってしまいます。
 
上司とは仕事で必要な最低限のコミュニケーションだけを取り、それ以外はできるだけ関わらないよう距離を置きましょう。
プライベートな話は極力せず、距離を縮めないようにすることをおすすめします。
 

異動や転職を検討する

マネジメントができない上司にどうしても耐えられない場合は、異動や転職も対処法のひとつです。
 
ただし、部署を異動しても、社内でその上司と顔を合わせる可能性は十分あります。
部署の異動について検討する際は、その点を考慮した上で結論を出しましょう。
 
同僚や先輩、人事部などに相談しても状況が改善されなかったり、心の平穏が保てないという場合は、自分のキャリアや心を守ることを優先してくださいね。
 

上司を反面教師にして、出世を目指す

マネジメントができない上司を反面教師にして、出世を目指すこともおすすめです。
自分が上司よりも上の立場にいくことができれば、マネジメント能力の欠如による被害に遭うことがなくなります。
 
また、あなたが上司になれば、職場環境の改善を推進することも可能です。
 

「RECOG」なら“ホメる“コミュニケーションで組織の課題を解決!

マネジメントができない上司のもとで働く場合、大きなトラブルが起こる前に、なんらかの対処法を考えておくことをおすすめします。
 
今回、対処法のひとつとしてご紹介した“横のつながりの構築“。その実現のためにおすすめしたいのが、弊社が提供するコミュニケーションツール「RECOG」です。
 
RECOGは、感謝や称賛を通した双方向のコミュニケーションを実現するサービス。アプリを通じて「レター」を贈ることで、感謝や称賛を気軽に伝え合うことができます。
 
チームや部署の垣根を越えてレターを贈り合えるため、これまで以上に横のつながりを強化できるでしょう。また、レターの内容は他のメンバーもチェックできるので、お互いの理解が深まり、結束力を高めることにもつながります。
 
詳しくはこちらの資料で紹介しているので、上司との関係性に悩んでいる方は一度ダウンロードしてみてください。
 
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まとめ


マネジメントができない上司には、「責任を取ろうとしない」「実務を理解しようとしない」といった特徴があります。
 
マネジメント能力が低い上司のもとで働く部下には、精神的に大きな負担がかかります。心を壊してしまわないためにも、上司の愚痴を共有でき、ともに対処法を考えてくれる相手を探しておくと安心です。
 
弊社では、チームや部署の垣根を越えた“横のつながり“の構築を支援するため、ツールのご提供から運用まで一貫したサポートを行なっております。無料トライアルもございますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 
 
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