部下を管理・監督する立場にあるマネージャーは、日々さまざまな課題に直面しているものです。
「マネジメントがうまくいかない」「これからマネージャーになるので、つまづくポイントを知っておきたい」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、本記事では、マネジメントのよくある課題や、解決するために必要な能力を解説します。マネージャーの必須スキルを身につけ、より良いマネジメントを実現しましょう。
マネジメントの意味とは
企業におけるマネジメントとは、組織の成果を最大化するため、人材を含めた経営資源を効率的に活用することを指します。
management(マネジメント)という言葉には、もともと「管理すること」「経営すること」といった意味合いが含まれており、これがビジネスシーンに転用されるようになったものです。
また、マネジメントを行なう管理者のことを、一般的にマネージャーと呼びます。マネージャーはプロジェクトやチームにおける「成果の責任者」であり、目標達成に向けた的確なマネジメントが求められます。
よくあるマネジメントの課題とは?
部下を管理・監督する立場にあるマネージャーには、悩みや課題がつきもの。
コミュニケーションや生産性など、マネジメントに関するよくある課題をご紹介します。
1.部下とうまくコミュニケーションをとれない
部下とのコミュニケーションに関して、悩みを抱えているマネージャーは多くいます。
「部下とのコミュニケーションが不足している」「説明しても理解してもらえない」など、コミュニケーションに関する課題は多岐にわたります。なかには、部下との相性が悪く、コミュニケーションのミスが頻発してしまうこともあるでしょう。
また、若くして管理職に就任したために、年上の部下との関係性に悩む人もいます。
2.チームの生産性が向上しない
チームの生産性を向上させることも、マネージャーの役割のひとつです。
しかし、仕事のパフォーマンスは、個人のスキルやモチベーションによって左右されやすいもの。どのように働きかけるべきなのか、苦労している方も多いでしょう。
生産性が向上しない状況が長引くと、チームや会社全体としての目標達成にも影響が出る恐れがあります。「部下の得意・不得意を把握する」「業務内容を見える化する」など、早期の対策が求められます。
3.必要な人員が不足している
「プロジェクトを遂行するために必要な人材がいない」「業務量に対して人手が足りない」など、人員不足に頭を抱えているマネージャーも少なくありません。
チームの組織体制が不十分な状況では、目標達成までの道のりは険しいものとなってしまうでしょう。
しかし、人員を補充するためには、ほかの管理者や他部署に協力を仰ぐ必要があります。また、新たに人材を採用するとなると選考プロセスに時間がかかるため、必要な人材をすぐに補充できるケースはそれほど多くないでしょう。
人員不足は即時解消が難しい課題ではありますが、だからこそ、なるべく早期に支援を求めることが大切です。
4.マネジメントにかける時間がとれない
チームの体制によっては、管理者であるマネージャー自身が多くの業務を担当する場合もあるでしょう。とくに、プレイヤー(作業者)とマネージャーを兼務する「プレイングマネージャー」が率いるチームでは、この傾向が顕著にみられます。
しかし、プレイヤーとしての業務量が多いと、管理者としての本分であるマネジメントにかける時間が減少してしまいます。また、業務に忙殺されると部下とのコミュニケーションが減り、ますますマネジメントを行ないづらくなる、という悪循環に陥りかねません。
「自分でやったほうが早い」といった理由から、マネージャー自身が業務を抱え込んでしまうケースもあるため注意が必要です。
5.根本原因を解消できず、トラブルが再発する
部下が直面したトラブルを解決することも、上司の役割です。
しかし、トラブルを起こした当人にヒアリングしても、問題解決の糸口が見えてこないこともあります。また、トラブルの根本原因がわからず、同じような問題が何度も頻発してしまうケースもあるでしょう。
再発の防止のためには、部下が抱える課題や、業務フロー上の問題点などをしっかりと洗い出す必要があります。
6.マネジメント力が不足しており、リーダーシップを発揮できない
マネージャーに就任した直後は、だれしも自分のマネジメント力の低さを痛感するものです。
なかなかリーダーシップを発揮できず、「部下がついてきてくれない」「チームをまとめられない」といった悩みを抱える人も多くいます。
また、周囲から能力不足という印象を持たれないか不安になるなど、まわりからの評価が気になって、気持ちが落ち込んでしまうこともあるでしょう。
7.責任者として強いプレッシャーを感じてしまう
マネージャーは、チームの目標達成や成果の責任者です。
それゆえ、「プロジェクトの進捗が遅れたらどうしよう」「数値目標をクリアできなかったらどうしよう」と、過度なプレッシャーを感じてしまう人もいます。
過度なプレッシャーは、心身の健康に悪影響を及ぼします。自分のためにも、チームのためにも、心身のセルフケアは欠かせません。
8.チームワークが希薄で、マネジメンがしにくい
マネージャーにはチームの結束力を高める役割もありますが、連帯感が希薄なチームを任された場合は、マネジメントの難易度が跳ね上がります。そもそも職場の風土として、人間関係が希薄な場合もあるでしょう。
チームの雰囲気を根本から変えることは容易ではなく、どのように働きかけるべきか悩んでしまう人も少なくありません。
マネジメントの課題を解決するために必要な力
マネジメントの課題を解決するためには、さまざまな力が求められます。
マネージャーとしてレベルアップしたい方は、以下の4つの力を重点的に鍛えましょう。
マネジメント基礎力
まずは、マネジメントの考え方や方法論など、「マネジメントの基本」をおさえることが重要です。
マネジメントに必要な基本要素を学ぶことで、チームや部下にどのように働きかけるべきか、管理者としてどのように振る舞えばよいか、といったポイントが見えてきます。判断力もアップし、状況に応じて適切なマネジメントができるようになるはずです。
部下の育成はもちろん大切ですが、まずは自分自身を育てることを意識してみましょう。
コミュニケーション能力
部下とのコミュニケーションにおける課題を解決するためには、「相手にわかりやすく伝える力」や「相手の本音を引き出す力」が必要です。
また、年齢や性別、価値観や働く目的など、多様な属性や個性を持つメンバーをまとめるためには、相互理解が欠かせません。部下との相互理解を深めるためにも、コミュニケーション能力はマネージャーの必須スキルといえるでしょう。
コミュニケーション能力を高めたい場合は、外部講座を受講して方法論を身につけることもおすすめです。
目標設定力&進捗管理力
マネージャーの役割は、組織の成果を最大化し、目標を達成することです。
そのため、マネージャーには、ゴールから逆算してロードマップを設計し、従業員一人ひとりが取り組むべき目標へ落とし込む力が求められます。さらに、目標の進捗管理や、遅れた場合のリカバリー方法を考える力も必要です。
どちらもマネージャーには必要不可欠な力なので、両方のスキルをバランスよく強化しましょう。
現状把握力
マネージャーには、自身を含めたチームの現状を的確に把握する力が必要です。
自分のマネジメントは適切か、組織にどのような影響を与えているのか、定期的に現状を振り返ってみましょう。
マネジメントが適切であれば、課題の発生を防いだり、解決することにつながるため、組織運営では非常に重要です。もし、マネジメントが不適切でも、早めに軌道修正できます。
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自身と部下だけでなく、メンバー同士のコミュニケーションも深まるため、チームワークの強化にも役立ちます。また、がんばりを周囲に認めてもらえることで、部下のモチベーションにもプラスの影響を期待できるでしょう。
まとめ
マネジメントには、なにかと課題がつきもの。課題の内容はチームや会社の状況によって異なりますが、部下との関係性やコミュニケーションに関するものが多くあります。
部下とのコミュニケーションミスは、多くのマネージャーが経験するものです。適切なマネジメントを実現するためにも、より質の高いコミュニケーションを目指しましょう。
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