「職場の空気がギスギスしている」
「社員同士のコミュニケーションが進まない」
など、仕事環境に悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
コミュニケーションのすれ違いや人間関係の悪化は、仕事の生産性や企業の成長にマイナスの影響を与えます。
仮に社員を複数預かる身であるならば、なんとしても解決したい課題と言えるでしょう。
今回ご紹介するのは、社員同士の相互理解を深める「褒める文化」です。
実際に褒める文化を取り入れてみることで、あなたの職場の空気は明日から変わるかもしれません。
本記事では、褒める文化をテーマに
・褒める文化とはどのようなものか
・褒める文化がもたらすメリット
・褒める文化を作るポイント
について解説します。
「褒める文化」とは?
褒める文化は、社員同士でお互いの成果を認め合い、褒め合う習慣づくりを行なうことを指します。
近年さまざまな企業で導入されており、組織風土変革のひとつとして注目を集めている仕組みです。
褒める方法はさまざまで、言葉で伝えるのはもちろんのこと、手紙や専用アプリといったツールの活用も進んでいます。
言葉で伝えることはとても大切ですが、その内容や誰に向けて伝えたかを可視化することで、直接関わりがない社員への理解を深めることができるという利点があります。
褒める文化がない企業は、できて当たり前という風潮や成功よりも失敗を評価点にするなど、社員の悪い面に目が向いてしまう傾向にあります。
そのような環境では、社員の帰属意識が薄れていき、結果として企業の成長にも遅れが出てしまうでしょう。
また、現代のビジネスパーソンは承認欲求が強い傾向にあり、「周囲に認めてもらいたい」「しっかりと評価してもらいたい」など、仕事に対する強い欲求を持っています。
SNSの使用が日常的になった現代の社員たちは、他者からの反応にとても敏感です。
そうした理由からも、承認欲求を満たす「褒める」という行為が注目されているのです。
しかし、褒める文化が推進されている中で頭を悩ませる管理職は少なくありません。
その理由のひとつとして挙げられるのが、管理職に就いている人自身が、褒められた経験が希薄なためです。
現在、管理職として働いている人の中には長時間労働を苦にせず、仕事のために身を捧げてきた人も少なくないでしょう。
そうした環境下では、褒められるよりも怒られながら成長することが一般的でした。
そのため、いざ自身が褒める側になっても、「褒め方が分からない」という意見も多いのが現実です。
「褒める文化」がもたらすメリット
褒める文化はお互いの相互理解をサポートし、より良い職場環境を作る支えになります。
しかし、褒める文化によるメリットをしっかり理解しておかなければ、期待外れになる恐れもあります。
ここからは、褒める文化がもたらすメリットについて見ていきましょう。
成果向上につながる
共に働く同僚はもちろんのこと、先輩社員や上司から褒められて嫌な気持ちになる人は少ないでしょう。
「すごいね!」「よく頑張った!」など、例え短い言葉であっても、心理的にはプラスへ作用するのではないでしょうか。
つまり、褒める文化が浸透することで、社員のモチベーションの向上が期待できるということです。
さらに、一方的に褒めるのではなく相互に褒め合うことが日常的になれば、仲間意識を強めることもできるでしょう。
褒めることは、他者への貢献意欲や自身の成長意欲を高める大きなきっかけとなります。
そして、その結果として仕事の成果向上にもつながっていくのです。
離職率の低下が期待できる
仕事への満足度には人間関係の良し悪しが大きく影響してきます。
離職の要因のひとつである人間関係についての課題は、企業としては看過できないでしょう。
この要因を改善するための策として、褒める文化は非常に有効であり、風通しの良い環境を作るための土台となり得ます。
お互いを褒め合う習慣が組織に根付けば、自然と他者の良い面に目が向くようになるため、良好な人間関係が築きやすくなるでしょう。
社員や企業の課題解決につながる
褒めるという行動を通して、社員や企業の課題解決にるながる場合もあります。
褒める文化が形成されることで、コミュニケーションの輪が広がっていくからです。
働きやすい環境が整えば、社員の本音は引き出しやすくなります。
例えば、「こんなことに困っている」「ここはもっとこうした方が良い」など、自分の意見や提案を言いやすくなるでしょう。
また、聞き役である上司にも、聞き出す能力や課題に対するアドバイス力の向上が期待できるという大きなメリットがあります。
課題の本質を理解して適切な対処方法を伝えるスキルを身につけることができれば、社員の育成に好影響をもたらしてくれるでしょう。
「褒める文化」を作るためのポイント
褒める文化は、企業にさまざまな影響を与える無限の可能性を秘めています。
褒める文化が組織に根付けば、社員一人ひとりが充実感を持って仕事に取り組むことができるような理想の企業を作ることもできるでしょう。
しかし、新たな文化を企業に取り入れ、定着させることは決して簡単ではありません。
ここからは、褒める文化を作るためのポイントについて解説します。
褒める時は「具体的に」「本人と周囲の納得度がある」ことが重要
相手の信頼感や尊敬につながりやすくするためには、極力具体的な内容で褒めるようにしましょう。
抽象的な褒め方だけでは、「誰にでも言ってそうだな」と社員の納得が得られない恐れがあるからです。
例えば、「昨日のプレゼンは商談先の反応が良かったよ」「事前にヒアリングをしてくれるからお客様にあった営業ができるよ」など、一人ひとりに目を向け、どこが評価に値するポイントなのかをしっかりと伝えることが大切です。
また、褒める文化のロールモデルを作るためには、表彰制度などを設けるのがおすすめです。
企業一丸となって社員を褒める仕組みを作ることで、より納得感を持って上司からの評価を受け入れられるようになるでしょう。
定量の成果だけではなく、定性にも目を向けて様々な角度で褒める
結果次第で褒めるというやり方では社員間の公平性が保てなくなり、結果が出せなかった社員のモチベーション低下は避けられません。
そうならないためには、結果だけではなく過程にも目を向けてあげることが重要です。
日々の業務の中では、常に誰かの思いやりや気遣いが働いています。
例えば、書類を整理してくれる、来客時にお茶を出してくれるなど、些細なことも褒めるに値する立派な仕事です。
さまざまな角度から社員に目を向け、小さなことから褒め合う習慣作りを進めていきましょう。
社員に仕組みそのものを理解してもらう
褒める文化の浸透には、何より社員一人ひとりの協力が欠かせません。
そのため、褒める文化の仕組みや導入に対して理解してもらう必要があります。
しかし、こうした褒める・感謝を伝える文化を疎ましく思う社員は少なくありません。
理解が得られないまま導入を進めても、失敗は目に見えています。
まずは、導入を進める管理側が率先してロールモデルになることが重要です。
社員から「上司の印象が変わった」「よく褒められるようになった」と感じてもらえれば、仕組みへの理解もスムーズに進むでしょう。
「RECOG」なら"褒める"コミュニケーションで組織の課題を解決!
褒める文化を作るメリットやポイントを挙げました。
しかし、メリットやポイントを理解しても褒めることに対して抵抗がある人も少なくないでしょう。
そこでおすすめなのが、弊社が提供する褒めるコミュニケーションツール『RECOG』です。
RECOGは、感謝や称賛を通した双方向のポジティブなコミュニケーションを実現するサービス。
アプリを通じて「レター」を贈る仕組みにより、感謝や称賛を気軽に伝え合うことができます。
周りから感謝され、褒められ、認められることは、従業員のモチベーションにプラスの影響を与えてくれます。また、称賛文化が醸成されることで職場の人間関係が良好になり、会社や仲間を好きになることで貢献意欲を引き出し、生産性の向上も期待できるでしょう。
まとめ
褒めるという行為は、慣れない人からすれば少し気恥ずかしさがあるもの。
しかし、社員にかけるその一声が仕事への活力に繋がることも少なくありません。
ぜひ、褒める文化を醸成して、より良い人間関係を作っていきましょう。
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