ビジネスウェアを中心とした専門店チェーンとして、全国に400店舗以上を展開する株式会社コナカ。2018年10月からRECOGをご利用いただき、「称賛企業AWARD」※を3年連続で受賞されています。
今回は経営企画室 部長代理の浦中様、商品事業本部商品部 次長の南塚様、管理本部人事部 係長の亀田様に、RECOGを導入した背景や、長く利用するための秘訣についてお伺いしました。
※RECOGを活用し、活発に称賛を贈り合った企業様を表彰する制度
RECOGの導入で、3つの組織課題を一挙に解決
ーRECOGを導入された背景を教えてください。
浦中 様(以下敬称略):RECOGを導入した最大の目的は、真の働き方改革です。
RECOGを導入した2018年、弊社では日本全国の小売業と飲食業のサービスレベルを調査、評価する「サービス・オブ・ザ・イヤー」や、インターネット調査での「顧客満足度調査」、経済産業省が創設した「おもてなし規格認証」など、接客の品質に対するいくつかの賞をいただきました。しかし、会社として外部から評価される機会はあっても、実際にどの店舗で、誰が、どのような素晴らしい接客をしているのか、個人の活躍にスポットライトを当てられる機会はなかなかありませんでした。
それに加えて、弊社では「SUIT SELECT」や「DIFFERENCE」といった新しいブランドの拡大に取り組んでおり、店舗数が急激に増えた時期でもありました。順調に店舗数を増やしていく一方、組織が縦割り化し、横との連携やコミュニケーションが取りにくいという問題も抱えていたのです。
さらに、ちょうどその頃は、働き方改革に関連する法案が制定されたりと、職場環境の向上に対する世間の意識が高まった時期でした。弊社でも、性別・年齢問わずさまざまな人材を集めて、コナカとしてどんな働き方改革を行なうべきか意見する場を設けたところ、店舗のスタッフから「サンクスカードを導入したらどうか」という提案が挙がりました。
検討の結果、弊社は日本全国に店舗を構えているため、紙のカードよりもデジタルな方法が適しているのではないかという結論に至りました。そこで、サンクスカードをデジタルツールに置き換えたアプリを探し、検討を重ねた結果、RECOGの導入を決定しました。
RECOGなら、「個人の活躍の見える化」や「店舗の垣根を越えたコミュニケーションを活性化」など、弊社が抱えていた課題を一度に解決できるのではないかと考えたのです。
亀田 様(以下敬称略):また、RECOGはアプリを通じて感謝や称賛を気軽に贈り合えるだけでなく、ピアボーナス制度としても利用できるところも魅力的でした。レターをもらうごとにポイントが溜まっていき、さまざまな商品と交換できるこの仕組みは、導入後の定着にも一役買ってくれています。
社内イントラとしても活用
ーどのようにRECOGを運用されていますか。
浦中:弊社ではRECOGは社内イントラの位置づけにもなっており、投稿機能を使って業務連絡や情報共有を行なっています。弊社はビジネスウェアを中心とした衣料品の販売会社なので、新しい商品の紹介であったり、スーツやコーディネートのトレンド情報の発信もしています。業務連絡はメールでも行ないますが、RECOGは店舗のアルバイトスタッフにも登録してもらっているので、情報を個々にしっかり届けられる点がメリットですね。
南塚:RECOGは情報共有だけでなく、事業方針の意識付けにも寄与しています。弊社では半期に一度、各事業本部長からブランドごとの方針が発信されるのですが、それをRECOGのバッジに落とし込むことで、各ブランドの方針を従業員に意識付けするようにしているのです。
また、店舗ごとにトークグループを作成し、チーム単位でのコミュニケーションの場としても活用しています。LINEにも同様の機能はありますが、プライベートのアカウントを利用するとなると、全員に参加してもらうのはなかなか難しいようです。RECOGはすべての従業員にアカウントを作成してもらっているので、連絡事項をここに載せれば、スムーズに情報を届けることができます。
「使う楽しさ」が長続きする施策を実施
ー運用で工夫されていることはありますか。
南塚:RECOGは社内の文化としてすっかり定着していますが、従業員が長く、楽しく利用できるように、定期的なキャンペーンも実施しています。店舗ごとに称賛ポイントや平均レター送信数を競い、上位の店舗を表彰するというものです。実際にキャンペーン期間中はレターの送付率が高かったので、今後も定期的に行なっていきたいですね。
浦中:導入のタイミングで、「褒め研修」を実施したことも大きかったですね。店長以上の役職者が褒めることの重要性を理解したことで、スムーズな導入につながりました。
褒め研修とは…
「褒める」に特化した、社内のコミュニケーションを円滑にする研修です。褒める重要性や褒め方を学んでいただき、参加者同士のグループワークを通して実践的なスキルを身につけることができます。
また、従業員同士のレターを見ていると、導入初期と比べて相手の褒めるポイントを見つけるのが上手くなってきたなと感じます。RECOGを通じて褒めるという行為に慣れてきたこともあり、より相手の心に響くような言葉を選択できるようになりました。
南塚:それが接客や普段のコミュニケーションにも活かされているかなと思います。
浦中:RECOGの利用状況を見ていると、自分以外に贈られたレターを読んでいる人も多いようです。自分でレターを贈らなくても、人が贈った文章や褒めている内容を見て、褒め方を学習している従業員が多いのではないでしょうか。
役員を含めた役職者は、投稿機能を使って部下の実績や行動を称賛することも多いですね。管理者が「売上目標を達成してくれてありがとう」「このときの対応、接客が素晴らしかったよ」といったような内容を率先して贈っていることも、継続の秘訣かなと思います。
称賛を通じたつながりと、定性的な人事評価を実現
ー導入後、どのような効果を感じますか。
南塚:私自身も実感していますが、相手のことをよく見るようになりましたね。それから、人の良いところを見つける目が養われました。自分以外の誰かの頑張りに目を向けて称賛することで、従業員同士のコミュニケーションにもつながっています。
亀田:顔見知りでない相手とも、レターを通してコミュニケーションをとることで、店舗や本社との垣根がなくなってきていると感じています。
働くなかで、誰かから褒められる機会はそうそう訪れないものです。しかし、RECOGはアプリを通じて気軽に称賛を贈れるので、受け取る側が「自分は組織の役に立っているんだ」と実感できます。そうして承認欲求が満たされることは、働くモチベーションにもつながると思います。
南塚:RECOGは自分以外に贈られたレターも閲覧可能なので、遠くで働く従業員の頑張りを知れたり、それに対して拍手でリアクションを贈ることもできます。物理的な距離に関係なく、そういった称賛を通じたつながりが生まれる点も、RECOGの魅力だと思います。
浦中:レターは文字として記録に残るので、人事評価にも役立っています。
たとえば半期に一度の評価の際、自分の部下が送受信したレターを見ると、その人の半期分の頑張りや成長をすぐに振り返ることができます。個人の協調性や積極性など、売上や実績以外の記録はなかなか残りづらいものです。RECOGには個人の活躍が蓄積されていくので、通常の人事評価ではカバーしにくい定性的な評価の実現にもつながっていますね。
物理的距離を超えたコミュニケーションの実現に
ーどんな企業にRECOGを紹介したいですか。
亀田:弊社では「全国に店舗がある」という理由から紙ではなくデジタルなツールを選択しましたが、スマートフォンが普及している現代だからこそ、アプリを使ったサンクスカードはどの業種・業態の会社でもスムーズに運用できるのではないでしょうか。
浦中:やはり弊社のように、日本各地に店舗を展開している会社におすすめしたいですね。店舗同士や、本部と店舗の垣根を超えたコミュニケーションを実現したいとお考えの場合は、ぜひRECOGを活用されるとよいと思います。